産婦人科は、妊娠のときに行くものと思っていませんか? 月経の異常(量、痛み、乱れ)、感染症やがんも産婦人科で診療します。また、女性はからだだけではなく精神的にも女性ホルモンの影響を受けます。からだに症状がなくても、ストレスがたまっている、疲れやすいと思ったら、検診をかねて産婦人科を受診し心身のバランスを診てもらいましょう。
次のような症状があるときは、積極的に産婦人科を受診しましょう。
若い人が産婦人科に行きづらい理由のひとつに「親や周囲の人に知られたくない」ということがありますが、個人の承諾(しょうだく)なしに勝手に親に連絡することはありません。不安であれば医師に「親に言わないでください」と伝えておきましょう。初診のときには、下記のようなことを聞かれます。先にメモをしておくと安心ですね。セックスの経験を聞くのは、妊娠や性感染症(せいかんせんしょう)の可能性があるかを知る必要があるからです。経験があってもなくても、恥ずかしいことはありません。ウソは書かないでください。正確な診察ができなくなってしまいます。また、女性性器を医師がみたり触ったりする「内診(ないしん)」に抵抗があって受診したくない人は、超音波の機械で診察できるので、そのことを伝えてください。性交経験がない場合は、一般的には内診をしません。初めての受診でかかる金額は、初診料と検査で5000 円くらいです。検査によってはもう少しかかるものもあります。「お金がないから産婦人科に行かない」ではなく、「今日持っているお金でできる検査をしてください」と言ってもいいのです。
産婦人科を受診するときは、最初に問診票(もんしんひょう)の記入を行いますので、あらかじめ整理しておくと便利です。
① 今日はどのようなことでおいでになりましたか?
② いつ頃からお気づきになりましたか? ( 日前、 月前、 年前)
③ 月経について
(1) 初めての月経は( 歳)
(2) 月経周期:月経が始まった日から次の月経が始まるまで
順調・ほぼ順調( 日間)
不順 短いとき( 日間)、長いとき( 日間)
(3) 月経期間:月経が始まった日から終わるまで( 日間)
(4) 月経の量は(多い・普通・少ない)
(5) 月経にともなって以下の症状がありますか?
頭痛・下腹部痛・腰痛・その他( )
(6) 最近の月経は( 年 月 日より 日間)
(7) 閉経の年齢は( 歳)
④ 性交・妊娠について
(1) セックスの経験はありますか? ( はい・いいえ )
(2) 妊娠されたことはありますか? ( はい・いいえ )
1回目( 歳)(中絶・流産・分娩)(カ月)(男・女 g)
2回目( 歳)(中絶・流産・分娩)(カ月)(男・女 g)
3回目( 歳)(中絶・流産・分娩)(カ月)(男・女 g)
⑤ ほかの病院で診てもらったことがありますか? (ある・ない)
「ある」の場合、その病院でどのような説明を受けましたか?( )
⑥ 現在、何か薬を飲んでいらっしゃいますか? (飲んでいる・飲んでいない)
「飲んでいる」の場合、薬の名前がわかりますか?( )
⑦ これまでに薬などでアレルギー等の副作用を経験したことがありますか? (ある・ない)
「ある」の場合、どのような症状でしたか?( )
⑧ 今までに大きな病気をしたことや、手術を受けたことがありますか? (ある・ない)
「ある」の場合、いつ頃、どんな病気や手術でしたか?( )
⑨ ご家族やご親戚で、次のような病気にかかったことのある人がいらっしゃいますか?それはどなたですか?
心臓病( )
脳卒中( )
が ん( )
糖尿病( )
結 核( )
その他( )
高血圧( )
ぜんそく・アレルギー( )
⑩ お酒を飲みますか? (はい・いいえ・やめた( 年前))
「はい」の場合、最近は1日(ビール・日本酒・ウイスキー)を( 本・合・杯)ほど飲む
⑪ たばこは吸いますか? (はい・いいえ・やめた( 年前))
「はい」の場合、( )年前から吸っている、最近は、平均して1日( )本吸っている
PDFダウンロード:産婦人科の問診票