国民の2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで亡くなるという日本。中でも日本人男性に多いがんは、どんなものでしょうか。
日本人男性に多いがんは、どのようなものでしょう? 肺がんのり患率と死亡率は40歳代後半から増加しはじめ、高齢になるほど高くなります。肺がんのり患率、死亡率は男性のほうが女性より高く、女性の3~4倍にのぼります。胃がん死亡率の年次推移は1960年代から男女とも大幅な減少傾向にありますが、り患率と死亡率は男性のほうが女性より高く、40 歳以降にその差が開いています。大腸がん(結腸・直腸・肛門がん)のり患率は、50歳代くらいから増加し始め、高齢になるほど高くなります。大腸がんのり患率、死亡率はともに男性のほうが女性の約2倍と高くなっています。肝臓がんやすい臓がんは有効な検診が確立していない疾患(しっかん)です。前立腺(ぜんりつせん)がんは60歳代後半から増加し、り患率は1975年以降増加していますが、その理由のひとつはPSA 検査という血液検査で発見されやすくなったためだと考えられています。
がんは生活習慣や生活環境の見直しにより、ある程度予防できることもわかってきました。男性にも女性にも知っていただきたい、がんの予防のために大変に重要な項目をご紹介します。
財団法人がん研究振興財団作成パンフレット : http://www.fpcr.or.jp/pdf/12kajou.pdf