日本では避妊法(ひにんほう)としてコンドームを選択する人が多いですが、実は、コンドームをつけているのに妊娠してしまう人が約14%!なんと7組に1組、7回に1回ぐらいは、きちんとコンドームを使用していたのに妊娠しているのです。コンドームは避妊法としては効果が低い方法。だから、より確実な避妊効果が期待できる経口避妊薬(けいこうひにんやく)「低用量ピル」をおすすめします。そして、HIV/エイズなどの性感染症(せいかんせんしょう)の予防としてコンドームを併用(へいよう)する、つまり二重の防御(ぼうぎょ)= Dual protection(デュアル・プロテクション)をおすすめします。
世界では経口避妊薬「低用量ピル」が主流。ドイツでは、若い世代の7割が低用量ピルを選択しています。低用量ピルの特長は以下のとおりです。避妊以外にもさまざまなメリットがあるので、おすすめです。
【ピルのメリット】
いくら避妊法を知っていても、使おうとしなければ意味がありません。避妊行動を取れるかどうかは、ホンモノの愛かどうか、見分けるチャンスです!
コンドームが破けた・脱落した、コンドームからもれた、ピルを飲み忘れた、避妊(ひにん)しないセックスをした…など、「妊娠するかも」と思ったら、72時間(3日間)以内に婦人科を受診し、緊急避妊ピル(ノルレボ錠(じょう)2錠)を1回飲むだけで、80%は望まない妊娠を避けることができます。
緊急避妊ピルはあくまで「緊急」。緊急避妊後は、低用量ピルを使用してより確実な避妊を始めることをおすすめします。
本当に不思議ですが、妊娠がおこると、どんなに望まない、予期しない妊娠であっても、男女とも「産みたい」「産ませてあげたい」という気持ちになります。特に気持ちがまっすぐな10代の場合は、この気持ちを越えて産む・産まないを選択するのが、とても難しいのです。だから確実な避妊が必要。「1回なら大丈夫」 「1回目が大丈夫だったから2回目も大丈夫」「10代だから大丈夫」はありえません。